インストールの要求事項
Oracle Application Expressを活用してアプリケーションを開発するためのインストールしなければならない製品は3つです。
- Oracle Database (12c 以上のバージョン)
- Oracle Application Express
- Oracle REST Data Service
続けて、Oracle Application Expressのインストールにあって必ず知っておきたい情報のリストです:
- Oracle Databaseのバージョン
- DBサーバにインストールされてあるHOSTのID (Localhost)
- SQL*NET接続のためのPort番号
- インストールされてあるOracleのSIDやサービス名
- AdminユーザであるSYSアカウントのパスワード
Oracle Databaseのダウンロードとインストール
Oracle Linux環境上でOracle Databaseをインストールしようとする場合、次のリンクを参照してください: https://yooliberalhouse.tistory.com/34
Oracle APEXのダウンロードとインストール
1. ホームページからOracle APEXをインストール
リンク: https://www.oracle.com/tools/downloads/apex-downloads/
英語環境でアプリケーションを開発する場合はEnglish language only バージョン を、日本語や韓国語などの環境上でアプリケーションを開発する場合はAll languageバージョンをインストールします。このポストは日本語環境で実習するつもりでAll languague版をインストールしました。
2. ファイル圧縮解凍
apexフォルダには、apexのインストール及びアンインストールのためのスクリプトとアップグレードスクリプト、そしてapex管理者アカウントのパスワードを変更するためのスクリプトがあります。builderディレクトリにはapex開発のユーザインタフェースの言語を変更できるスクリプトがあり、utilitiesにはOracle APEXが使用するimagesのpathを設定するスクリプトがあります。
ImagesフォルダにはOracle APEXの開発環境を構成するユーザインタフェースを構成する全てのスクリプトがあります。
3. Oracle APEX インストール
sqlplus / as sysdba
# Installing Oracle APEX (installing developing environment and runtime environment)
@apexins.sql sysaux sysaux temp /i/
# Installing runtime Environment only
@apxrtins.sql tablespace_apex tablespace_files tablespace_temp images
Oracle APEXをインストールするコードでapexins.sqlのオプション変数は
- tablespace_apex: Oracle Application Express アプリケーションのユーザが使用している表領域で、defaultとしてsysaux 表領域を使います。
- tablespace_file: Oracle Application Express files userが使用している表領域の名で、defaultとしてsysaux表領域を使います。
- tablespace_temp: 臨時表領域として使われる表領域グループの名で、defaultとしてtemp表領域を使います。
- images: Oracle Application Expressのimagesを保存するための仮想ディレクトリで、virtual images directoryとして/i/を設定しました。
APEXのインストールには通常20分以上の時間がかかります。
成功的にAPEXのインストールが完了されたら、新しいスキーマが生成されます:
- APEX_PUBLIC_USER: Oracle REST Data Services (ORDS)やOracle HTTP Serverとmod_plsqlのOracle Application Expressの構成のために使われる最小限の権限を持つスキーマ。
- APEX_240100: Oracle Application Expressに対してのスキーマとメタデータが保存されるスキーマ。
4. APEX 管理者アカウントの設定
APEXの管理のため、管理用のアカウント設定も必要になります。インスタンス管理者は作業領域(workspace)のプロビジョニング、管理、インスタンス設定の構成、保安管理を含めて全体のOracle Application Expressインスタンスを管理するスーパーユーザーです。
@apxchpwd.sql
5. APEX_PUBLIC_USERユーザー再設定
Oracle Application Expressの作動のためにはAPEX_PUBLIC_USERアカウントの正しい設定も必須です。このアカウントのパスワード情報は必ず把握することですからこのユーザーのパスワードも設定します。
ALTER USER APEX_PUBLIC_USER ACCOUNT UNLOCK;
ALTER USER APEX_PUBLIC_USER IDENTIFIED BY [new_password];
因みに、基本プロファイルではPASSWORD_LIFE_TIME変数が180であるため、この変数を無制限に設定します。
SELECT resource_name, limit
FROM dba_profiles
WHERE profile = 'DEFAULT';
ALTER PROFILE DEFAULT limit PASSWORD_LIFE_TIME UNLIMITED;
ALTER USER apex_public_user PROFILE DEFAULT;
5. (日本語) UI設定
vi .bash_profile
export NLS_LANG = American_America.AL32UTF8
:wq
. .bash_profile
ALTER SESSION SET CURRENT_SCHEMA = APEX_240100;
ALTER SESSION SET current_schema = APEX_240100;
@/home/oracle/apex/builder/ja/load_ja.sql
ユーザーインターフェースを日本語に変更するにはapexディレクトリのbuilder/jaにあるload_ja.sql スクリプト を実行します。
6. RESTful Servicesの構成
Oracle Application Expressを使えばアプリケーション開発者がアプリケーションに静的ファイルを含めることができます。Oracle REST Data ServicesをWeb Listenerとして使用するとき、静的ファイルはOracle Application Expressに内蔵されたRESTfulサービスモジュールを使用して提供されます。
なので、Oracle Application Expressをインストールするときやアップグレードするときにはapex_rest_config.sqlスクリプトを実行してRESTfulサービスを構成します。
@apex_rest_config.sql
Oracle ORDSをインストールする際にRESTfulサービスの構成のため、2つの新しいデータベースアカウントを生成します:
- APEX_REST_PUBLIC_USER: Oracle Applicationに保存されたRESTfulサービスについての設定値などの呼び出しに使われるアカウント
- APEX_LISTENER: Oracle Application内に保存されたRESTfulサービスについての設定値の照会(query)のために使用されるアカウント
ALTER USER apex_rest_public_user IDENTIFIED BY [new_password];
ALTER USER apex_listener IDENTIFIED BY [new_password];
GRANT create session TO apex_listener;
GRANT create session TO apex_rest_public_user;
ALTER USER apex_rest_public_user ACCOUNT UNLOCK;
ALTER USER apex_listener ACCOUNT UNLOCK;
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